ライブ配信・上り回線速度計算
YouTube Live などにライブ配信するときの、配信者側の上り回線に必要な速さの目安を計算します。実測した上り速度との比較もできます。
このツールの対象(配信者側の上り回線)
このツールは、YouTube Live などの配信サービスに、**配信者が映像を送る側(上り回線)**の速さを計算します。視聴者への配信は、配信サービスが行うので、視聴者数が増えても、配信者の上り回線に必要な速さは変わりません(必要なのは、送る映像のビットレートと本数で決まります)。
計算方法
- 1 本あたりの合計ビットレート = 映像ビットレート + 音声ビットレート
- 同時配信時の合計ビットレート = 1 本あたりの合計 × 同時配信本数
- 余裕率を加えた必要上り速度の目安 = 同時配信時の合計 ×(1 + 余裕率 ÷ 100)
映像と音声は別々に入力し、合計して計算します。ビットレートの k・M・G は、1,000 区切り(1 Mbps = 1,000,000 bit/秒)です。ビットレートと回線速度の単位(bps と MB/s など)の違いは、ビットレート計算で確認できます。
同時配信本数について
同時配信本数は、独立した複数の配信ストリームを、同じ回線から送信する場合の本数です。
- 2 つの配信サービスへ、別々の配信ソフトや設定で、同時に送る場合 → 2 本
- 1 本の映像を配信サービスへ送り、配信サービス側で、複数のサイトに再配信する場合 → 配信者が送るのは 1 本です。再配信先の数は、同時配信本数に含めません。
余裕率 0% の結果と、計算に含めないもの
- 余裕率の初期値は 0% で、その結果は、理論上の送信データ量です。実際の安定配信を保証するものではありません。 0% は、ビットレートそのままを送るのに必要な、最小の速さです。
- 余裕率は、回線に余裕を持たせたいときに入れる割合です。たとえば 50% なら、計算値の 1.5 倍です。どのくらいの余裕が必要かは、回線の状況や配信サービスの推奨条件によって違います。このツールは、目安の数字を決めていません。配信サービスの推奨条件も確認してください。
- 回線速度の瞬間的な変動、プロトコルのオーバーヘッド(通信の管理情報)、パケットロスなどは、計算に含めていません。 実際の通信は、これらの影響で、計算値より多くの速さが必要になることがあります。
実測した上り速度との比較
実測した上り速度(スピードテストなどの値)を入れると、次の 2 つを表示します。
- 必要上り速度の目安に対する余裕(計算上):実測の上り速度から、余裕率を加えた必要上り速度の目安を引いた値です。マイナスのときは、計算上、その分が不足しています。
- 実測回線に対する送信データの使用割合:同時配信時の合計ビットレートが、実測の上り速度の何%にあたるかです。余裕率を含まない送信ビットレートで計算します(余裕率を含めた値ではありません)。100% を超えると、計算上、実測の速度では、送るデータを送りきれません。
スピードテストの数値だけでは、実際の配信の安定性は保証できません。 速度の測定値は、時間帯や、測定の方法、混雑、無線の状態、機器などで変わります。また、この比較には、回線速度の瞬間的な変動や、プロトコルのオーバーヘッド、パケットロスなどは含まれていません。測定値が計算上の目安以上でも、安定した配信ができるとは限りません。何度か測って、ばらつきを確かめてください。
計算例
- 映像 6 Mbps + 音声 160 kbps = 1 本あたり 6.16 Mbps
- 2 本を同時に送ると = 12.32 Mbps。余裕率 50% なら 18.48 Mbps
- 実測の上り速度が 30 Mbps なら、計算上の余裕は 11.52 Mbps(30 − 18.48)、送信データの使用割合は約 41.07%(余裕率を含まない 12.32 ÷ 30)
- 実測が 10 Mbps で、余裕率 0%(必要 12.32 Mbps) なら、計算上は 2.32 Mbps 不足、送信データの使用割合は 123.2%
注意点
- 映像ビットレートは、0 より大きい数を入力します。音声は、空欄で 0 になります。小数も入力できます(整数部12桁まで、小数部6桁まで)。
- 同時配信本数は 1〜20、余裕率は 0〜1,000% です。実測の上り速度は、空欄のままでも計算できます。
- 適応型配信(視聴者の回線に合わせて画質を切り替える方式)などで、複数の画質を同じ回線から送るときは、画質ごとのビットレートを足すか、本数として入力してください。
- ファイルの転送にかかる時間は、転送時間計算で、動画の容量とビットレートの関係は、動画ファイルサイズ・保存容量計算で求められます。
よくある質問
視聴者が増えると、上り回線も速くする必要がありますか?
YouTube Live などに配信する場合は、必要ありません。視聴者への配信は、配信サービスが行います。配信者の上り回線に必要な速さは、送る映像のビットレートと本数で決まります。
上り回線の速さは、ビットレートと同じで足りますか?
余裕率 0% の計算値は、理論上の最小の値です。実際には、回線速度の変動や、通信の管理情報、パケットロスなどがあるので、ちょうどでは足りないことがあります。余裕を持たせてください。
配信サービスが、複数のサイトに再配信してくれる場合、本数はいくつですか?
配信者が送るのは 1 本です。再配信は、配信サービス側で行われるので、同時配信本数には含めません。
実測の上り速度が、必要上り速度の目安以上なら、安定して配信できますか?
保証できません。スピードテストの数値は、測ったときの速度で、時間帯や混雑、無線の状態、機器などによって変わります。また、回線速度の瞬間的な変動や、通信の管理情報(プロトコルのオーバーヘッド)、パケットロスなどは、このツールの計算に含まれていません。目安として使い、実際の配信では、余裕を持たせて、試験配信などで確認してください。
実測の上り速度は、どうやって測りますか?
回線の速度測定(スピードテスト)のサービスなどで、上り(アップロード)の速度を測れます。配信に使う機器・回線で、配信する時間帯に近い時間に測ってください。