源泉徴収の逆算
手取りの金額から、源泉徴収を引く前の報酬額を逆算します。
逆算の考え方
「手取りを10万円にしたい」という手取り契約では、源泉徴収で引かれる分を見込んで、報酬額を決める必要があります。このツールは、手取りがちょうど入力した金額になる報酬額(税抜の金額)を探します。
消費税なしの場合は、国税庁の式と同じ結果になります。
- 手取りが897,900円以下:手取り ÷ 0.8979
- 手取りが897,900円を超える:(手取り − 102,100円)÷ 0.7958
どちらも1円未満は切り捨てです。消費税を別に記載する場合や、税込みで記載する場合は、消費税の1円未満の切り捨てがあるため式にできません。そこで、報酬額を1円ずつ増やしたときの手取りは必ず増えるか同じ、という性質を使って、整数だけで探して求めます。
計算例
手取りを100,000円にしたいときの報酬額です。
| 請求書の消費税の書き方 | 報酬額(税抜の金額) | 消費税 | 源泉徴収税額 |
|---|---|---|---|
| 消費税なし | 111,370円 | 0円 | 11,370円 |
| 消費税を別に記載 | 100,210円 | 10,021円 | 10,231円 |
| 消費税込みで記載 | 101,246円 | 10,124円 | 11,370円 |
消費税なしの場合、合計111,370円から源泉徴収税額11,370円を引くと、手取りはちょうど100,000円です。
請求書の書き方と源泉徴収の対象
- インボイス(適格請求書)の登録の有無で、源泉徴収の対象や税額は変わりません。変わるのは、消費税を請求書にどう書くかです。
- 源泉徴収が必要なのは、法令で決められた種類の報酬だけです。たとえば、写真は雑誌・広告などの印刷物に載せるための写真の報酬が、映像の撮影は音楽・舞台などの芸能や、テレビ・ラジオ放送のための撮影が対象になります。
- 対象になるか迷うときは、税理士や税務署にご確認ください。このツールは対象かどうかの判定はせず、対象になる場合の金額を計算します。
結果の見方と注意点
- 手取りが同じになる報酬額が2つあるときは、大きいほうを表示し、小さいほうは画面の注記でお知らせします。国税庁の式で求めた金額は、大きいほうになります。
- 消費税を扱う場合、手取りがちょうど指定の金額になる報酬額がないことがあります(消費税の1円未満を切り捨てるため)。そのときは、手取りがすぐ下・すぐ上になる報酬額を候補として表示します。
- 報酬額が入力上限(999,999,999,999円)を超えても、計算結果はそのまま表示します。
- 対象は、居住者(個人)に支払う一般的な報酬・料金です。司法書士等の報酬、外交員・ホステス等、海外在住者(非居住者)は計算できません。法人への支払いは原則として源泉徴収が不要です。
- 税率は、所得税および復興特別所得税(令和9年分以後は防衛特別所得税を含む)の合計で、100万円以下の部分が10.21%、超える部分が20.42%です。
- 計算結果は目安です。実際の契約や納付では、国税庁の情報をご確認ください。
- 確認した国税庁の情報:手取契約の計算方法、原稿料や講演料等(2026年10月18日確認)
よくある質問
手取りが10万円のとき、報酬額はいくらにすればよいですか?
消費税のない取引なら、報酬額は111,370円です。源泉徴収税額が11,370円で、手取りがちょうど10万円になります。
報酬額から源泉徴収税額を求めたいときは?
源泉徴収税額計算をご利用ください。
消費税の計算だけをしたいときは?
消費税計算をご利用ください。