発注点・安全在庫計算
平均と最大の需要・リードタイムから、安全在庫と発注点を求めます。統計式を使わない、簡易な考え方の計算です。
計算式
このツールは、次の簡易な考え方で計算します。
- リードタイム中の平均需要 = 平均需要 × 平均リードタイム
- 安全在庫 = 最大需要 × 最大リードタイム − 平均需要 × 平均リードタイム
- 発注点 = リードタイム中の平均需要 + 安全在庫(= 最大需要 × 最大リードタイム)
発注点は、在庫がこの数量まで減ったときに発注する、という目安です。発注してから届くまで(リードタイム)の間に、最大の需要が最大の期間だけ続いても、在庫が足りるようにする考え方です。
入力の条件
- 需要とリードタイムは、同じ期間の単位にそろえます(日・週・月から選びます。選んだ単位は、表示の文言が変わるだけで、計算は同じです)。
- 最大需要は平均需要以上、最大リードタイムは平均リードタイム以上にしてください。逆になっていると、安全在庫がマイナスになるため、エラーにします。
- 数量は小数第 2 位まで入力できます。結果は整数に丸めます(初期値は切り上げ)。丸める前の正確な値も表示します。
計算例
| 入力 | 結果 |
|---|---|
| 平均需要 10 個/日・最大需要 15 個/日・平均リードタイム 4 日・最大リードタイム 6 日 | リードタイム中の平均需要 40 個、安全在庫 50 個、発注点 90 個 |
| 平均需要 10 個/日・最大需要 10 個/日・平均リードタイム 4 日・最大リードタイム 4 日 | 安全在庫 0 個、発注点 40 個 |
簡易モデルの限界
- 欠品の確率を保証しません。 最大の需要と最大のリードタイムが同時に起きる、という保守的な想定なので、在庫を多めに持つ結果になりやすい一方、「最大」を超えることが起きれば欠品します。
- 需要やリードタイムのばらつき(標準偏差)、サービス水準(欠品を許容する確率)、発注量(経済的発注量)、発注の間隔、発注済みで未着の数量、現在庫は扱いません。統計的な方法(サービス水準に応じた係数を使う方法)は、別の考え方で、このツールの範囲外です。
- 「安全在庫」の定義や計算式は、会社や業界で違います。
このツールの考え方
最大需要と最大リードタイムを使った簡易計算です。需要の変動を統計的に推定するものではなく、欠品確率やサービス水準を保証しません。
なお、発注点が「リードタイム中の需要 + 安全在庫」で表されることは、解説資料(Wikipedia「Reorder point」「Safety stock」)にも書かれています。安全在庫の求め方は会社や業界で違い、統計的な方法(平均と標準偏差、サービス水準の係数を使う方法)もあります。このツールは、その中の簡易な考え方の一つを使っています。
在庫回転率との違い
在庫回転率・在庫日数計算は、過去の期間の実績から、在庫の回転の速さを測る指標です。このツールは、これから発注するタイミングの目安を求めます。
よくある質問
発注点を超えて在庫が減ったら、どうしますか?
発注点は、発注を始める目安の数量です。実際には、すでに発注して未着の数量や、発注の単位、仕入れ先の条件も見て判断してください。このツールは、現在庫や発注済みの数量を扱いません。
最大需要は、どの値を入れますか?
過去の実績の最大値、上位の水準、見込みなど、利用者が決めた値を入れてください。どの水準で取るかによって、安全在庫は大きく変わります。
平均需要が 0 でもいいですか?
入力できます。平均需要が 0 でも最大需要が正なら、安全在庫は「最大需要 × 最大リードタイム」になります。すべて 0 なら、結果も 0 です。