在庫回転率・在庫日数計算
売上原価と平均在庫金額から、在庫回転率と在庫日数を計算します。期首と期末の在庫から、平均を求めることもできます。
計算式
- 在庫回転率(回)= 売上原価 ÷ 平均在庫金額(その期間に、在庫が何回入れ替わったか)
- 在庫日数(日)= 対象期間の日数 ÷ 在庫回転率(= 平均在庫金額 × 日数 ÷ 売上原価。在庫を持っている平均的な日数)
- 平均在庫金額 = (期首の在庫 + 期末の在庫) ÷ 2
東京海洋大学の講義資料は、回転率の定義を「在庫回転率 = 出荷量 ÷ 平均在庫量」とし、経営分析では金額で計算し、売上原価を使うのが望ましい、としています。「商品回転率 = 売上原価 ÷ たな卸資産」と書かれ、平均在庫量の求め方には、色々な方法があるので、計算式を統一しておく必要がある、とも書かれています。在庫回転日数を「365 日 ÷ 在庫回転率」とする説明は、民間の解説にも見られます。このツールは、日数を、選んだ期間の日数で計算します。
計算は、小数の誤差が出ない方法(分数)で行い、丸めるのは表示するときの 1 回だけです。
対象期間の日数
在庫日数は、売上原価の期間の日数で計算します。
- 年間(1 年分の売上原価):365 日(初期値)。うるう年を含む 1 年なら 366 日
- 月次・四半期:30 日・31 日・90 日などを選ぶか、日数を入力します。売上原価の期間と、日数をそろえてください(1 か月分の売上原価に 365 日を使うと、日数が大きく出ます)。
0 のときの扱い
「0」と「算出不可」を区別して表示します。
| 売上原価 | 平均在庫 | 在庫回転率 | 在庫日数 |
|---|---|---|---|
| 0 より大きい | 0 より大きい | 通常の値 | 通常の値 |
| 0 | 0 より大きい | 0 回(在庫が出ていない) | 算出不可(0 で割れない) |
| 0 より大きい | 0 | 算出不可(0 で割れない) | 0 日(※) |
| 0 | 0 | 算出不可 | 算出不可 |
※ 平均在庫が 0 円のときの在庫日数 0 日は、平均在庫 × 日数 ÷ 売上原価 = 0 から出る、特別な扱いです。在庫を持つ日数が実際に 0 日だったことを示すものではありません。
計算例
- 売上原価 12,000,000 円・期首在庫 1,500,000 円・期末在庫 1,100,000 円(平均 1,300,000 円)・365 日 → 回転率 約 9.23 回、在庫日数 約 39.5 日
- 売上原価 1,000,000 円(1 か月分)・平均在庫 1,300,000 円・30 日(月次) → 回転率 約 0.77 回、在庫日数 39.0 日
- 売上原価 0 円・平均在庫 500,000 円 → 回転率 0 回、在庫日数は算出不可
注意点
- 在庫回転率が高いほど、在庫が早く売れていることを示しますが、業種や商品で、適切な水準は違います。このツールは、目安の数値を示しません。同じ業種・同じ計算方法の数字どうしで、比べてください。
- 在庫の評価(原価か売価か)と、売上原価の評価は、そろえてください。
- 金額は 0 以上の整数(円)で、999,999,999,999 円以下です。平均在庫は、期首・期末の平均で、0.5 円刻みになることがあります。
- 原価率は原価率計算、利益率は利益率計算、期間の日数は日数・期間計算で求められます。
よくある質問
在庫回転率の目安は、いくつですか?
業種・商品で違うので、このツールは、目安を示していません。自社の過去の値や、同じ業種の同じ計算方法の数字と比べてください。
在庫回転率が 12 回のとき、在庫日数は何日ですか?
年間(365 日)なら、365 ÷ 12 = 約 30.4 日です。
売上高で計算してはいけませんか?
売上高を使う説明もありますが、在庫は仕入れ値(原価)で評価されることが多いため、売上原価で割るほうが、そろった計算になります。このツールは、売上原価基準だけを扱っています。