相関係数・回帰直線計算
2 つの数のペア(x, y)から、相関係数と、y を x で説明する回帰直線を求めます。
相関係数と回帰直線
- 相関係数 r(ピアソンの積率相関係数)は、2 つの値の直線的な関係の強さを表す数で、−1 以上 1 以下です。 r = Σ(x − x̄)(y − ȳ) ÷ (√Σ(x − x̄)² × √Σ(y − ȳ)²)
- 回帰直線は、y を x で説明する直線 y = 傾き × x + 切片 です(最小二乗法)。 傾き = Σ(x − x̄)(y − ȳ) ÷ Σ(x − x̄)²、切片 = ȳ − 傾き × x̄
- 決定係数 R² は、1 つの x で説明する回帰では、r の 2 乗に等しくなります。
これらの式は、解説資料(Wikipedia「Pearson correlation coefficient」「Simple linear regression」)で確認しました。計算は分数で正確に行います(r の平方根だけは、平方数でなければ近似で、「丸めた値」と表示します)。
x がすべて同じとき・y がすべて同じとき
| 状況 | 相関係数・決定係数 | 回帰直線 |
|---|---|---|
| x の値がすべて同じ(x の分散が 0) | 求められません | 求められません(傾きが決まりません) |
| y の値がすべて同じ(y の分散が 0)で、x は異なる | 求められません(資料:y の分散が 0 のとき、相関係数は未定義) | 求められます(傾き 0、切片は y の平均。水平な直線) |
x も y もすべて同じときは、x の分散が 0 の場合として扱います。2 組だけのデータでは、r は必ず ±1 になります(2 点は 1 本の直線に乗るため)。データが少ないときは、相関係数の意味は小さくなります。
注意点
- 相関係数は、直線的な関係だけを測ります(資料で確認)。曲線的な関係は、相関係数が 0 に近くても、関係がある場合があります。
- 相関関係は、因果関係を示しません。 2 つの値が一緒に増えたり減ったりしても、一方が他方の原因とは限りません(両方に影響する別の要因がある場合や、偶然の場合があります)。
- 外れ値に弱いことがあります。1 組の外れ値で、相関係数や回帰直線が大きく変わることがあります。
- データの範囲の外へ直線をのばした予測(外挿)は、信頼できないことがあります。
- 回帰は「y を x で説明する」直線です。 x と y を入れ替えると、傾き・切片は変わります(r は変わりません)。
外れ値・因果関係・外挿についての上の 3 点は、一般的な統計の注意です。取得した資料の本文では、確認できませんでした。
入力のきまり
- 1 行に 1 組、x と y の 2 つの数を入力します(小数・マイナスも可。整数部 9 桁・小数第 6 位まで)。空の行は無視します。
- 「1,000」のようにカンマ区切りの数は、1 と 000 の 2 つに分かれます。千の位の区切りのカンマは入れないでください。
- 2〜1,000 組を入力できます。読み取れない行があるときは、何行目かを表示します。
計算例
| データ | 結果 |
|---|---|
| (1, 2)、(2, 3)、(3, 5)、(4, 4)、(5, 6) | r = 0.9、R² = 0.81、傾き 0.9、切片 1.3(y = 0.9 x + 1.3) |
| (1, 2)、(2, 4)、(3, 6) | r = 1、傾き 2、切片 0 |
扱わないもの
スピアマンの順位相関、有意性の検定(p 値)・信頼区間、重回帰・曲線の回帰、外れ値の自動検出、散布図の描画、予測値の計算は扱いません。1 つのデータ列のばらつきは分散・標準偏差計算、平均は平均値・中央値計算、得点の換算は偏差値計算が使えます。
よくある質問
相関係数が 0 に近いと、関係はありませんか?
直線的な関係がほとんどない、という意味です。曲線的な関係などがある場合があります。
相関係数が 1 に近いと、x が y の原因ですか?
いいえ。相関関係は、因果関係を示しません。
傾きや切片が「求められません」と出るのは?
x の値がすべて同じとき、直線の傾きが決まらないためです。