被写界深度・過焦点距離計算

焦点距離・F 値・撮影距離から、ピントが合って見える範囲(近点・遠点・被写界深度)と、過焦点距離を求めます。距離の図で、F 値による範囲の変化も確認できます。

mm
許容錯乱円の決め方
センサーの幅 × 高さ(mm)
mm
mm
被写界深度(近点から遠点まで) —
ピントが合って見える範囲
近点(手前の限界)—
遠点(奥の限界)—
被写界深度—
手前側の深さ—
奥側の深さ—
過焦点距離
過焦点距離 H—
H に合わせたときの近点(H ÷ 2)—
使った許容錯乱円—

薄肉レンズの近似による概算です。許容錯乱円が違えば、結果は大きく変わります。撮影距離はレンズ(厳密には入射瞳)から測ります。

コピーされるのは、近点・遠点の数値です(表示の桁数、選んだ単位)。

距離のイメージ

軸は線形です。右端の「∞」は、有限の距離とは別の領域です。人物は、ピント位置を示す記号です。

距離のイメージの見方

結果の下の図は、カメラから被写体の方向への距離を、横の軸で表したものです。ピント位置(人物の記号)から、近点(手前の限界)と遠点(奥の限界)までが、ピントが合って見える範囲(帯)です。手前側(斜線)より、奥側のほうが広いことが、多くの条件で確認できます。

計算式

薄肉レンズの近似で、次の式を使います(f:焦点距離、N:F 値、c:許容錯乱円の直径、s:撮影距離)。

過焦点距離は、その距離にピントを合わせると、遠点がちょうど無限遠になる距離です。このとき、近点は H ÷ 2 になり、H ÷ 2 から無限遠までが、ピントが合って見える範囲になります。計算は分数で行うので、許容錯乱円を直接入力したときは、H ÷ 2 を含めて、内部では正確な値です(画面には有効数字 7 桁に丸めて表示するので、割り切れない値は「丸めた値」と表示します)。

過焦点距離の式(H = f² ÷ (N c) + f)は、解説資料(Wikipedia「Hyperfocal distance」)で確認しました。近点・遠点の式は、同じ資料群にそのままの形では書かれていなかったため、薄肉レンズで正確な錯乱円の関係式(Wikipedia「Circle of confusion」)を解いて導いたものです(s = H のとき、近点が H ÷ 2、遠点が無限遠になることを確かめています)。

許容錯乱円(c)の決め方

許容錯乱円は、「ピントが合っている」と見なせる、ぼけの大きさの限界です。規格で決まった値はなく、見る大きさ・見る距離・視力などで変わる慣習の値です。 このツールでは 2 通りで指定できます。

結果には、使った許容錯乱円を表示します。センサーの対角は平方根を含むため、対角が割り切れない大きさでは、結果は「丸めた値」です。

近似式の前提

計算例

入力 結果
f = 50 mm・F8・許容錯乱円 0.03 mm 過焦点距離 約 10.47 m(解説資料の例では約 10,467 mm)
同じ条件で、撮影距離 5 m 近点 約 3.39 m、遠点 約 9.53 m
同じ条件で、撮影距離 H に合わせる 近点 約 5.23 m(H ÷ 2)から無限遠まで

よくある質問

絞ると被写界深度はどう変わりますか?

F 値を大きく(絞る)すると、過焦点距離が短くなり、被写界深度は広がります。焦点距離が長いほど、また撮影距離が近いほど、被写界深度は狭くなります。

被写界深度の結果が、レンズの距離目盛りと違うのはなぜですか?

許容錯乱円の仮定が違うためです。レンズの目盛りや、被写界深度表は、メーカーごとに別の基準で作られています。このツールは、使った許容錯乱円を結果に表示します。

画角の計算はできますか?

カメラ画角・撮影範囲計算や、35mm 換算焦点距離・クロップ係数を使ってください。露出の関係は露出値(EV)計算が使えます。