見積金額計算
明細の単価と数量から、小計・値引き・消費税・合計(税込)を計算します。計算の順序は、結果の下に書いています。
計算の順序
見積金額は、次の順序で計算します。
- 各行の小計 = 単価 × 数量。 円未満は、行ごとに端数処理します(初期値は切り捨て)。
- 小計 = 各行の小計の合計。
- 税抜合計 = 小計 - 値引き。 値引きは、消費税をかける前の金額から引きます。値引きが小計を超えると、エラーになります。
- 消費税 = 税抜合計 × 税率。 円未満は端数処理します。消費税は、税抜合計に対して 1 回だけ計算します(行ごとには計算しません)。
- 合計(税込)= 税抜合計 + 消費税。
端数処理(切り捨て・四捨五入・切り上げ)は、手順 1 の各行の小計と、手順 4 の消費税に、同じ方法を使います。計算は小数の誤差が出ない方法(整数)で行います。
消費税計算ツールとの関係
消費税額の計算は、消費税計算ツールと同じです(税抜価格 × 税率、円未満の端数処理は 1 回、初期値は切り捨て)。見積の税抜合計を、消費税計算ツールの税抜価格に入力すると、同じ消費税額になります。
消費税の端数処理を、1 回だけにする理由
国税庁のインボイス制度の Q&A(問57)では、適格請求書に記載する消費税額等の端数処理は、一の適格請求書につき、税率ごとに 1 回とされています。切上げ・切捨て・四捨五入などの方法は、任意です。個々の商品ごとに消費税額を計算して端数処理し、その合計を消費税額とすることは、認められません。 見積書は適格請求書ではありませんが、請求書の金額と食い違わないように、同じ考え方(税抜合計に 1 回)で計算しています。
計算例
10,000 円 × 3.5 + 25,000 円 × 2、値引き 5,000 円、税率 10%(切り捨て)の場合です。
| 手順 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 1. 各行の小計 | 10,000 × 3.5 / 25,000 × 2 | 35,000 円 / 50,000 円 |
| 2. 小計 | 35,000 + 50,000 | 85,000 円 |
| 3. 税抜合計 | 85,000 - 5,000(値引き) | 80,000 円 |
| 4. 消費税 | 80,000 × 10% | 8,000 円 |
| 5. 合計(税込) | 80,000 + 8,000 | 88,000 円 |
注意点
- 単価・数量は、0 以上の数で、小数第 2 位まで入力できます(整数部 9 桁まで)。値引きは 0 以上の整数の円です。小計・税抜合計・合計は、999,999,999,999 円以下で計算できます。
- 税率は、見積全体で 1 つです(標準税率 10%、軽減税率 8%。国税庁 No.6101)。軽減税率の対象と対象外が混在する見積など、税率ごとに区分する計算には、対応していません。税率を変えるときは、「その他」に入力してください。
- このツールは、金額の計算だけです。見積書の書き方や、請求書の記載事項(インボイスの登録番号など)は扱いません。
- 値引きは、金額(円)で入力します。割合(%)で値引きするときは、割引・値引き率計算で金額を求めてから入力してください。
確認した国税庁の資料(2026年10月24日確認)
- No.6101 消費税の基本的なしくみ(標準税率 10%、軽減税率 8%)
- インボイス制度 Q&A 問57(適格請求書に記載する消費税額等の端数処理)(端数処理は、適格請求書 1 枚につき、税率ごとに 1 回)
よくある質問
消費税は、行ごとに計算しなくていいですか?
行ごとには計算しません。税抜合計に対して 1 回だけ計算します。行ごとに端数処理して合計すると、消費税額が 1 円〜数円ずれることがあります。
値引きは、消費税の前と後のどちらで引きますか?
このツールは、消費税をかける前(小計)から引きます。値引き後の税抜合計に、消費税がかかります。
端数処理は、どれを選べばいいですか?
どの方法でも差し支えありません(国税庁の Q&A でも任意とされています)。取引先との取り決めや、請求書の計算方法に合わせて、同じ方法を使ってください。