解約率・継続率計算
期首の顧客数と、期間中に解約した顧客数から、解約率・継続率を計算します。月次・四半期・年次の間の換算(複利型)もできます。
定義
- 解約率 = 期間中に解約した顧客数(期首にいた顧客のうち)÷ 期首の顧客数
- 継続率 = 1 - 解約率(期首にいた顧客のうち、期間の終わりまで残った割合)
- 分母は、期首の顧客数です。期間の途中で新規に獲得した顧客は、分母にも分子にも入れません。新規獲得した顧客が、同じ期間のうちに解約しても、この解約率には含めません。再契約も、考慮しません。
- 顧客数ベースの解約率です。売上・収益ベースの解約率(解約で失った月額売上の割合など)は、扱っていません。
- 解約率には、定義の流儀が複数あります(分母を期首の顧客数にするか、期間の平均にするか、顧客数か収益か)。他社の数字と比べるときは、定義をそろえてください。
期間の換算(複利型)
継続率は、期をまたぐと掛け算になります。n 期の継続率 = (1 期の継続率)の n 乗です。
- k か月の解約率 c を、m か月の解約率にする:1 -(1 - c)^(m ÷ k)
- 例:月次の解約率が 5% のとき、1 年(12 か月)の継続率は 0.95¹² = 54.04%、**年換算の解約率は 45.96%**です(単純に 12 倍した 60% ではありません)。
換算には、「毎月(毎期)同じ解約率が続く」という仮定を置いています。実際の解約率は、期ごとに変わり、顧客の契約期間の長さでも違うので、あくまで理論上の目安です。
選べる期間は、1・3・6・12 か月です。期間が長いほうへの換算(月次 → 年次など)は、分数で正確に計算します。期間が短いほうへの換算(年次 → 月次など)は、累乗根が出るので、浮動小数点で計算し、「丸めた値」と表示します。
境界の扱い
- 期首の顧客数が 0 → 解約率は算出できません(0 で割れません)。
- 解約した顧客数が 0 → 解約率 0%、継続率 100%。換算した値も 0% です。
- 解約した顧客数 = 期首の顧客数 → 解約率 100%、継続率 0%。換算した値も 100% です。
- 解約した顧客数が、期首の顧客数より多い → エラーです(期首にいた顧客のうち、解約した人数を入力してください)。
- 解約率(%)を直接入力するときは、0〜100 の数(小数第 6 位まで)です。
- 表示は、0% や 100% に丸めて見えないよう、必要に応じて桁数を増やします。
計算例
- 期首 1,000 人・1 か月の解約 50 人 → 解約率 5.00%、継続率 95.00%、3 か月に換算 14.26%、6 か月に換算 26.49%、年換算 45.96%
- 3 か月の解約率 14.2625% → 月次換算 5.00%(1 -(1 - 0.142625)^(1 ÷ 3))
- 12 か月(年次)の解約率 30% → 月次換算 約 2.93%
- 6 か月の解約率 20% → 月次換算 約 3.65%、年換算 36.00%
注意点
- 割合・増減の計算はパーセント計算、前年からの増減率は前年比・増減率計算、増減率から元の数値を求めるときは増減率から元の数値を逆算を使ってください。
よくある質問
月次の解約率が 5% のとき、年間の解約率は 60% ですか?
いいえ。毎月、残った顧客のうち 5% が解約すると、1 年後の継続率は 0.95 の 12 乗で約 54.04%、解約率は約 45.96% です。単純に 12 倍した 60% は、解約した顧客を何度も数えてしまうので、過大です。
新規顧客が増えると、解約率は変わりますか?
この定義では、変わりません。解約率は、期首にいた顧客だけで計算します。
継続率と解約率の関係は?
足すと 100% です(継続率 = 1 - 解約率)。