指数・対数計算
累乗(a の b 乗)と対数(a を底とする b の対数)を計算します。結果が「正確な値」か「丸めた値」かも表示します。
累乗と対数
- 累乗 a^b:a を b 回掛けた値です(b が整数のとき)。b が 0 なら 1、b が負の整数なら、a^(−n) = 1 ÷ a^n です。
- 対数 log_a b:「a を何乗すると b になるか」を表す数です。a^x = b となる x のことで、累乗の逆の計算です。底が 10 のものを常用対数、e(ネイピア数。約 2.71828)のものを自然対数(ln)といいます。
計算できる範囲(実数の範囲だけ)
| 計算 | 条件 | 結果 |
|---|---|---|
| 累乗 | b が整数 | どんな a でも計算できます(a が 0 で b が負のときだけ、0 で割ることになるので計算できません) |
| 累乗 | b が整数でない(小数・分数) | a が 0 より大きいときだけ計算します。a が負のときは、実数の範囲では定義できません(奇数乗根の (−8)^(1/3) = −2 も、このツールでは計算しません)。a が 0 のときは、b が正なら 0、負なら計算できません |
| 0⁰ | a = 0 かつ b = 0 | このツールでは 0⁰ を 1 と定義して計算します。 解析学では不定形とされ、定義しない資料もあります |
| 対数 | a は 0 より大きく、1 以外。b は 0 より大きい | 計算できます |
| 対数 | a = 1 | 計算できません(1 は何乗しても 1 で、x が決まらない) |
| 対数 | a が 0 以下、b が 0 以下 | 実数の範囲では定義できません |
正確な値と丸めた値
- 正確な値:底が整数・小数・分数で、指数が整数の累乗は、分数と整数で正確に計算します(結果が 1,000 桁以内。2^10 = 1,024、1.5^2 = 9/4、10^−3 = 1/1000 など)。対数では、真数が底の整数乗になるとき(log₂ 8 = 3、log₁₀ 0.001 = −3 など)だけ、正確な値です。判定は、浮動小数点の結果が整数に見えるかではなく、整数の累乗の比較で行います。
- 丸めた値:それ以外(小数や分数の指数、e、整数乗にならない対数)は、浮動小数点で求めて、有効数字 12 桁にそろえています。画面の表示は有効数字 7 桁です。
- 結果が 1,000 桁を超える累乗は、全桁を計算せず、「約 m × 10^e(○ 桁)」と表示します(この表示は近似値です)。
- 浮動小数点で求める結果が、10^300 より大きい、または 10^−300 より小さい(0 ではない)ときは、計算しません。0 に丸めることもしません。
- 計算の負荷を防ぐため、整数の指数は ±10,000 まで、それ以外の指数は ±1,000,000 までです。
計算例
| 入力 | 結果 |
|---|---|
| 2 の 10 乗 | 1,024(正確な値) |
| −2 の 3 乗 | −8(正確な値) |
| 10 の −3 乗 | 0.001(正確な値) |
| 2 の 0.5 乗 | 約 1.414214(丸めた値) |
| e の 1 乗 | 約 2.718282(丸めた値) |
| log₂ 8 | 3(正確な値) |
| log₁₀ 1000 | 3(正確な値) |
| log₁₀ 5 | 約 0.69897(丸めた値) |
| ln 10(底 e、真数 10) | 約 2.302585(丸めた値) |
注意点
- 複素数、負の数の対数、グラフ、連続した式の計算は扱いません。
- 0⁰ の扱い、対数の定義域は、解説資料(Wikipedia「Zero to the power of zero」「Logarithm」「Exponentiation」)で確認した内容にもとづきます。
- 10 の累乗の表記は科学的記数法変換、倍率と dB の換算はdB と電圧比・電力比の換算、独立な事象を繰り返す確率は確率計算(独立事象)が使えます。
よくある質問
0 の 0 乗は、なぜ 1 なのですか?
組合せ論や代数では 0⁰ = 1 と定義するのが一般的です。解析学では不定形とされることもあります。このツールでは、1 と定義して計算します。
負の数の 0.5 乗は?
実数の範囲では定義できないので、計算できません(複素数になります)。
対数の結果が「丸めた値」なのは、なぜですか?
ふつうの対数は割り切れない値になるためです。真数が底の整数乗のときだけ、正確な値になります。