段階式販売手数料・コミッション計算
売上の段階ごとに率が違う報酬を、累進方式と全額方式で計算します。2 つの方式の違いも、あわせて表示します。
2 つの方式の違い
段階表が「0 円以上 100 万円未満は 3%、100 万円以上は 5%」のとき、売上 150 万円のコミッションは、方式で違います。
- 累進方式:売上のうち、各段階の範囲に入る部分だけに、その段階の率を掛けて、合計します。100 万円 × 3% + 50 万円 × 5% = 30,000 円 + 25,000 円 = 55,000 円。
- 全額方式:売上が届いた段階の率を、売上の全額に掛けます。150 万円 × 5% = 75,000 円。
どちらの方式を使うかは、報酬の規程や契約で決まります。このツールは、選んだ方式の結果と、もう一方の方式で計算した場合の金額を、並べて表示します。
段階の境界
- 下限は「以上」です。売上がちょうど境界の金額のとき、その金額は、上の段階に入ります(100 万円ちょうどは 5% の段階)。
- 累進方式では、境界で金額が連続します(売上が境界ちょうどのとき、上の段階の部分は 0 円)。
- 全額方式では、境界で率が切り替わるため、金額が急に増えます。売上 99 万 9,999 円は 3% で 29,999.97 円、売上 100 万円は 5% で 50,000 円です。売上が 1 円増えただけで、コミッションが大きく増えることがあります。
- 規程が「○円を超えた分」と書いてあるとき(下限の金額を含まない)、累進方式の金額は同じですが、全額方式では、境界ちょうどの売上の扱いが違います。このツールは「以上」で計算します。
計算方法と端数処理
- 各段階の金額(段階に入る売上 × 率)は、率が小数第 2 位までなので、小数第 4 位までで割り切れる正確な値です。内訳の表には、この正確な値を表示します。
- コミッションは、丸める前の内訳の合計を、最後に 1 回だけ、円未満で丸めた値です(初期値は四捨五入。切り捨て・切り上げも選べます)。内訳を 1 つずつ丸めてから足すと、合計が合わなくなることがあるため、このツールは、内訳を丸めません。
- 実効率は、丸める前の正確なコミッション ÷ 売上 × 100 を、小数第 2 位に四捨五入した値です(割り切れないことがあるため、表示は丸めた値です)。
段階表の入力
- 1〜10 行です。1 行目の下限は 0(0 円以上から始めます)。下限は、上の行より大きい整数(円)です。
- 率は、0〜100%(小数第 2 位まで)です。段階が 1 つだけのときは、1 つの率で、累進方式と全額方式は同じ結果です。
- 売上は 0 以上の整数(円。999,999,999,999 円まで)です。売上が 0 円のときは、コミッションは 0 円で、実効率は「算出不可」です。
計算例
段階表を「0 円以上 3%、100 万円以上 5%、300 万円以上 8%」とします。
| 売上 | 累進方式 | 全額方式 |
|---|---|---|
| 99 万 9,999 円 | 29,999.97 円 → 30,000 円 | 29,999.97 円 → 30,000 円 |
| 100 万円 | 30,000 円 | 50,000 円 |
| 150 万円 | 55,000 円 | 75,000 円 |
| 300 万円 | 130,000 円(30,000 + 100,000) | 240,000 円 |
注意点
- このツールは、段階ごとの率だけの計算です。売上の累計・複数の期間・チームでの分配、ボーナス・上限額・最低保証は、扱いません。
- 税や源泉徴収は含みません。個人に報酬を支払うときの源泉徴収は、源泉徴収税額計算が使えます。
- 1 つの率の手数料は決済手数料・受取金額計算、金額を比で配分する計算は比例配分(按分)計算、割合の計算はパーセント計算が使えます。
よくある質問
累進方式と全額方式は、どちらを使えばよいですか?
報酬の規程や契約で決まります。累進方式は、各段階の範囲に入る部分だけにその段階の率を掛け、全額方式は、届いた段階の率を売上の全額に掛けます。
売上がちょうど境界の金額のとき、どの段階ですか?
下限は「以上」なので、上の段階です。100 万円が境界なら、100 万円ちょうどは、上の段階に入ります。
内訳の合計と、コミッションが、1 円以内で違うのは、なぜですか?
内訳は丸めない正確な値で、コミッションは、その合計を円未満に丸めた値だからです。
実効率とは、何ですか?
コミッション ÷ 売上です。売上全体に対して、平均で何%の報酬になっているかを表します。